『日本屈指のラジウム含有量を誇る温泉で、しずかにゆっくり湯治・保養を』
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ラジウム・ラドンとは?
自然界には「ウラン」「トリウム」と言ったとても不安定な放射線元素が存在します。
それらが安定した形になろうと、放射線を発しながら自然破壊(壊変)していき、最終的に安定した「鉛」になります。
「ウラン」が壊変した後に生成されるのが「ラジウム」です。
その「ラジウム」が壊変した後に生成されるのが「ラドン」です。
この「ラドン」の生理作用が身体によい影響をもたらします。
【ラドンの生理作用】
1.ラドンは不活性な気体なので体のどの部分とも科学反応を起こしません。肺から約90%、皮膚から約10%の割合で体の中に入り、血流と共に全身に運ばれます。
2.ラドンは油によく溶ける脂溶性を持っているので、内分泌腺や神経線維など脂肪が多い組織に集まりやすい性質があります。
3.半減期が3.8日なので体に入ってもすぐに出てしまいます。体に取り入れたラドンの50%は30分で消え、2時間ほどでほとんどが排泄されてしまいます。しかし、この短い間に全身を回り、細胞に刺激を与えます。
4.ラドンはα線を放射します。α線とはヘリウムの原子核で、γ線やβ線と比べて非常に高いエネルギーを持っています。浸透力は紙も通さないほど低いのですが、細胞に直接大きなエネルギーを放射して強い刺激を与えます。したがって組織や細胞の強い生体反応が期待できます。
泉質が「放射能泉」(単純弱放射能泉、単純放射能泉、含弱放射能―○―○泉または含放射能―○―○泉が放射能泉に含まれます。当温泉は「単純放射能泉」に分類されています。)と言われる温泉の内、特に「ラドン」を多く含む温泉を一般に「ラジウム温泉」と言います。温泉の効能の元になると考えられる「温浴」(温熱効果)や様々なイオンに加え、ラジウム温泉では「ホルミシス効果」も期待できます。
ホルミシス効果とは?
「ホルミシス」とは高濃度または大量に用いられた場合は有害になるある物質が、低濃度または微量に用いられた場合には有益な効果をもたらす現象のことを言います。
「ホルミシス」の語源はギリシャ語の「hormaein = 活性させる、興奮させる」からきています。
当温泉では「低放射線ホルミシス効果」がお身体に様々な良い影響を与えます。
この「低放射線ホルミシス」を最初に提唱したのはミズーリ大学の生命科学の教授 トーマス・D・ラッキー博士です。
きっかけはNASAから宇宙における放射線の宇宙飛行士への身体への影響調査を依頼されたことからでした。
その依頼を受け10年以上の歳月をかけて研究を続け、1982年12月に米国保健物理学会誌「Health Physics」に結果を発表しました。その内容は「宇宙飛行士が浴びる地上の100倍もの線量の放射線は危険などころかむしろ人体にとって有益である。」
と言うものでした。
このことが低レベルの放射線は有益であるという、「放射線ホルミシス」現象の発見となったのです。
【低放射線ホルミシス効果のメカニズム】
入浴・飲泉・吸引により体内に微量のラドンが入ります。
↓
※ 体内に入ったラドンが細胞を刺激します。
↓
新陳代謝が向上します。
↓
免疫力が向上! 自然治癒力が向上!
※「ラドン」が体内に吸収されると細胞内では・・・
低線量放射線が細胞に照射される
↓
細胞内の水がイオン化する(細胞の大部分を占めるのは水分です)
↓
活性酸素が瞬間的に大発生
↓
抗酸化酵素をつくる遺伝子のスイッチが入る
↓
抗酸化酵素が徐々に発生して活性酸素を除去する
低放射線ホルミシスの効果とは?
・活性酸素除去酵素(SOD,GPx)の活性が飛躍的に向上
・DNA修復力の向上
・免疫バランスの向上
・がん抑制遺伝子の活性化
・細胞膜透過性の向上
・血中悪玉コレステロールの減少
・過酸化脂質の減少
・ホルモン分泌の増加
(「ホルミシス効果」を用いた「ホルミシス療法」はがん治療に用いられる放射線療法の1つともいわれています。)
「活性酸素」とは生物の細胞内でブドウ糖を燃焼させてエネルギーを得る際に必ず生成されるもので、体にはなくてはならない働きをしています。
その一方で細胞や組織に重大な損傷を与えるのも事実です。
体にはもともと活性酸素を打ち消す抗酸化の仕組みがあります。
しかし、その仕組みが上手く働かなかったり、活性酸素が多すぎたりすると体に悪いことが起きます。
それが、がんや慢性病の原因となったり、老化の原因になります。
そのために抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEの摂取が体にいいと言われています。
それらを摂取するのも有益ではありますが、それら以上の抗酸化作用が低線量の放射線にあると言われています。
・ラドン治療・低線量放射線治療の実際
◎すでに治療の実績があるもの
・慢性リウマチ
・脊椎炎および腰痛
・神経痛
・関節炎
・喘息
・アトピー性皮膚炎
・アレルギー性皮膚炎
◎効果が予測されるもの
・がん再発防止
・糖尿病
・各種肝炎
・アルツハイマー病
・パーキンソン病
・筋委縮症
・老人性痴呆進行防止
《引用した文献など》
・環境省HP 「温泉の保護と利用」
・「医師がすすめる低放射線ホルミシス」 放射線ホルミシス臨床研究会編
監修 川嶋 朗 東京女子医大准教授
・「医師がすすめる放射線ホルミシス2」 ホルミシス臨床研究会
監修 川嶋 朗 東京女子医大准教授
・「放射線ホルミシスの話」 藤野 薫 編著
稲 恭宏 監修(医学博士)
・「放射線ホルミシスが体にいい!」 江川 芳信 監修
現代書林取材班 著