ここ数日、少し気温が低くなってきたのか涼しく感じる様になりました。
朝夕はエアコンなしでも過ごせるように。
秋に近づいているのでしょうか。
真夏のあの暑さが少し和らいできて過ごしやすいです。
虫たちも夏の虫から秋の虫へと。
コオロギが外壁を登っていく姿を見たり、夕暮れにはヒグラシが鳴く声が聞こえたり・・・
ヒグラシの鳴き声を聞くと夏の終わりを感じますが、今日のヒグラシの鳴き声はなんだかとても切なく心がきゅーっと締め付けられるような。そんな声に聞こえました。
・・・と言うのは聞く人それぞれの感じ方次第ですね。
今日はとても悲しいことがありました。
病気が憎い。心底思いました。
あの時こうしていたら、あぁしていたら・・・いろんな気持ちがこみ上げてきても今となってはどうしようもできなくて、やるせない気持ちになって。
辛いのは本人なのに、悲しみの中なのに「ありがとう」と声をかけて下さる優しさに救われたり、心がきゅーっとなったり。
誰しもいつかは来る別れの時なのですが、できることなら、大切な人との別れは1日でも先がいい。そんな気持ちになりました。
病気にならなかったらもっと長い時間を共にできたのでしょう。
しかし、病気になったから温泉へ来て下さって、私達との出会いがありました。
そういう意味ではご縁を繋いでくれた病気に感謝するのですが、どうしても元気になってほしかった。病気に負けない身体になっていってほしかった。
そんな思いがこみ上げて、悲しい気持ちと共に病気に対する怒りが込み上げます。
また、自分自身の微力さに情けなさを感じます。
温泉へ来て下さって元気になられる方、病気を克服される方も大勢いらっしゃいます。
ですが、悲しい報告を聞くことも多々あります。
そのたびにやるせない気持ちになります。
そんな気持ちになるのですが、悲しい思いをする人が一人でも減ってくれたらいいな・・・と心新たに、日々訪れて下さるお客様をお迎えしています。
医療機関のように直接治療ができるわけではありませんし、何がどんなふうに身体に有益に働いているのか科学的に証明されているわけではありませんが、ラドンの力が免疫力を高めることに通じているのは確かだと長年通ってきてくださるお客様を見ていると実感してます。
今後も少しでも、病気で苦しむ方々のお役に立てるような、心のよりどころになれるようなそんな存在の温泉で在りたいです。
秋の気配を感じ始めた今日この頃。
これからは空から皆のことをあたたかいあの笑顔で見守っていてくださいね。
心よりご冥福をお祈りします。