昨日から一段と寒くなりました。
冬の訪れでしょうか・・・
先日の地震、驚きましたね。
5年前の衝撃を思い出し、何とも言えない気持ちになりましたが、大きな被害がなくほっとしました。
東日本大震災の際、うちにも影響がありました。
原発事故による風評被害です。
うちの泉質は「単純放射能泉」です。
この「放射能」と言う言葉に過敏に反応されてしまったのでしょう。
震災からしばらくの間は、それまでにはなかった内容の問い合わせやお客様の足が遠のいたり、ひやかし目的でいらっしゃる方もみえました。
問い合わせで一番多かったのが「どれくらい被ばくしますか?身体に害はないんですか?」と言うものでした。
実際、ラドン含有量を調査する際に「被ばく」と言う言葉を使いますが、震災前お客様からその言葉を耳にすることは一度もなく、調査にみえた医療関係者の方や、研究者の方から聞くくらいでしたので、驚きましたし、戸惑いもありました。
また、「温泉に入ると被ばくするから体に良くないと聞きましたが大丈夫ですか・・・」と尋ねられることもありました。
そんなことはありません。身体に害がある温泉なんて、そんなもの営業できないです。
月日が経ち、今ではそんなことを聞いてみえる方はいらっしゃいませんが、当時は毎日のようにそのような問い合わせが続き、所長が頭を抱えていたのを思い出します。
うちのように「放射能泉」の泉質の温泉に入浴すると「被ばく」するのは事実です。
しかし、その「被ばく」と言うのは原爆や原発のものとは別のものと考えていただけたらと思います。
なぜなら、被ばく量はごくわずか。身体には全く害のない被ばく量なのです。
「泉質・効能」の「ホルミシス効果」のところでも書きましたが、
大量、高濃度であると身体にとって有害であるものが、少量、低濃度であれば身体に有益な作用をもたらす。
これがホルミシス効果であり、まさにうちの温泉にはその効果があると言われています。
「放射能」と聞くとあまりいいイメージは浮かばないかもしれません。
それはおそらく、原爆や原発など大量・高濃度の放射能を用いたことで様々な被害があったからでしょう。ですが、使い方を変えれば、わずかな量ならば身体にとっては害にならず、むしろいい影響を与えてくれます。
実際に、うちの温泉へいらっしゃる方はご自身の身体で何かしら変化を感じていただき何年も通ってきてくださいます。そのうちにお身体が少しづつ免疫をつけ病気に負けない身体になり、生き生きとして毎週、毎月いらして下さるお客様の姿を見るととても嬉しくなります。
自然界には様々な物質が存在し、私達はそれらと共存しています。
時に付き合い方を間違えれば自分に大きな害があるかもしれません。ですが、上手に付き合い利用しながら健康へと導いていけたら素晴らしいことだと思います。
先入観にとらわれず、興味を持ったり、不思議だと思ったことはまず自身が体験してみること。
「放射能」=「害があるもの」という先入観から少し視点を変えて、
当温泉がどんな温泉なのか、ご自分のお身体で一度体験してみていただけたら幸いです。